急な呼吸困難とストライダーを認めた気管虚脱(TC)

最近ご無沙汰の気管虚脱の症例を紹介します。6歳のチワワです。かかりつけ医からのご紹介でした。2週間くらい前から急に呼吸が慢性的に苦しくなっていつもの動物病院で酸素室にて管理するまでになっていた症例です。常にストライダーを認め苦しそうにしていました。この症例の特徴としては咳では無く呼吸困難が主訴でした。鑑別診断としてTC以外に短頭種気道症候群、喉頭麻痺や気管内腫瘍などがあります。レントゲン検査等で頸部気管虚脱グレードほぼ4でした。胸部から気管支の異常は無く手術適応と判断し近日手術になりました。

術後の経過も良く呼吸も安定しています。これからも慎重に経過を診ていくつもりです。ご紹介ありがとうございました。

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