9月の臨時休診日

院長荒木は研修の為9/28が休診日となります。次の29日の午前中は開院していますが院長不在の為診察は出来ませんのでご了承下さい。午後から通常診察となります。よろしくお願いします。

11歳8ヶ月齢のトイプードル 気管虚脱(TC)と特発性好酸球性気管支炎

最近特に忙しくてTCの症例を紹介できずにいたのでここに共有します。この子は10ヶ月前が初診でした。他院で咳の原因が分からずセカンドオピニオンで来院されました。当初は頸部TC grade3と診断し内科で咳は管理できていましたが11ヶ月後にTCのgradeが進み気管支虚脱も軽度認められ内科では咳が止まらなくなり手術になりました。

気管支鏡ではやはり気管支虚脱と痰などの分泌物が多めに確認された。

術後経過よく咳がなくなりましたが徐々に術前とは違う湿った咳が出てきました。再度気管支鏡検査にてブラシにより気管支内細胞を採取して各種培養検査と細胞診を実施しました。培養検査は陰性でした。細胞診は20%を超える好酸球が多数確認されました。

以上から特発性好酸球性気管支炎と診断し内服と吸入により劇的に良化し殆ど咳が出なくなりました。

術後3ヶ月後のレントゲンでも手術後の経過良好でした。

しかし今は殆ど咳は無くなりましたが気管支虚脱が残るためこれからの咳にも注意深く経過観察が必要だとおもいますし、気管支虚脱が出てくる前に手術に踏み切る必要性を改めて考えさせられました。

8月の臨時休診日と院長不在

8/2-3は病院自体は開院していますが院長荒木は不在となります。薬の受け取りや爪切りなど簡単な処置、継続の患者様対応のみとなります。また、

8/11-15日は本院お盆休みとなり完全に休診となります。8/31は院長の研修日で臨時休診、次の日の9/1の午前中は院長不在となります。通常診察は午後からです。

8月は休診日や院長不在が多い月となります。ご迷惑をおかけいたします。よろしくお願いします。

トイプードルの橈尺骨骨折

トイプードルは本当に橈尺骨骨折が多くイタリアングレーハウンドを除く他の犬種の橈尺骨骨折は色々制限があり治すのが大変です。トイプードルは前腕骨周りの軟部組織も少なく血行が少なくかつ骨幅が細く、橈骨の形状からも骨折し易く治りずらい傾向があります。

今回一歳半齢のトイプードルの橈尺骨骨折を紹介します。

写真から橈尺骨遠位1/3骨幹部横骨折と判断しました。特徴は骨折してますが骨の変位が少ないですよね。これは骨膜骨折と言って一歳前後の若い症例に残っているコツの表層の膜が厚くそこが破れていないので変位が少ないのです。

この症例が一歳未満で尺骨が骨折していなければ飼い主様と相談にはなりますが徹底した管理が出来れば外固定で治せたかもしれません。人であれば指示を守ってくれて骨周囲の血行も豊富から外固定か創外固定で治した可能性が高いのですがトイプードルでは手術が必要になります。

以前紹介したフロートプレート法も適応でしたがこの症例に合うプレートが無かったので通常のALPS社のプレートにて手術しました。この症例は生物学的癒合を目指したプレート主義を採用したデザインになっております。年齢も若いのでプレート除去も踏まえて考えています。

この後大事なのが術後管理になり最近特にすごく大事だと、飼い主様との信頼関係も必要だと思っています。これがうまくいかないと手術が完璧でも破綻してしまいます。この症例もかなりアクティビティが高く術後管理が難儀した子でした。

膝蓋骨内包脱臼(MPL)と前十字靭帯断裂

本院でのMPLの手術は各グレードだけではなく臨床兆候あるなしで決めています。なのでグレード1またはグレード2出会ったとしても外れて戻る時にかなりの痛みが出る時は手術対応としています。最近MPL単独の手術は減ったなぁと思いますが前十字靭帯単独、前十字靭帯絡みのMPLは最近多い気がします。巡り合わせとは思いますが…

MPLがあると内旋を制御している前十字靭帯が切れやすいのでは?という話にはなっているのですがそうでもないのでは?というのも最近の話です。

MPLが元々あったけれども前十字靭帯が切れてしまい歩けなくなったという症例が多く前十字と一緒にMPLも治しましょうという症例が最近多いとかんじています。

下の写真の右は問題ない右後肢、真ん中は前十字靭帯完全断裂した左後肢、左はオペ後の左後肢です。真ん中の脛骨が前方に移動しているのがわかりますね。

本院では基本成績が同程度のラテラルスーチャーで対応しています。

6/21の午後6時以後

急な話なのですが22日の院長研修の為前日に飛行機に乗るのですが時間の変更があり院長荒木が午後の6時以降不在となります。午後6時から7時までは院長不在による処置や薬などのお渡し、爪切り等の処置となります。急な話となりすいません。よろしくお願いします。

7月の臨時休診日

7月は2回臨時休診日があります。7/9の午後から7/10日は我が師匠の米澤先生を函館にお迎えしてのセミナーの為院長不在となります。7/9の午後は薬や簡単な処置以外出来ません。7/10は臨時休診日となります。

また、7/20は月一回の研修の為臨時休診日となり21日は開院していますが午前中は点滴や薬などの簡単な処置のみとなります。午後からは通常診察となります。

ご迷惑をおかけいたしますがよろしくお願いします。

6月の臨時休診日

まだまだ少し肌寒いですが夏らしくなりつつなりますね。院長の研修による6月臨時休診日は6/22日になります。また次の日、6/23日は午前中はまだ院長荒木不在のため点滴やいつもの薬、処方や爪切り等簡単な処置したできません。午後4時からは通常通り診察になります。ご迷惑をおかけいたしますがよろしくお願いします。

尿管結石

手術において最近多いなぁ、続くなぁと言う事は時々ありまして今日はそんな話です。最近犬、猫の尿管結石を続いて経験したので共有したいと思います。犬、猫共に尿管結石はシュウ酸カルシウム結石がほとんどです。腎臓は通常2個存在しているので尿管結石で急な食欲低下、元気消失は罹患している腎臓の反対側の腎臓は元々機能低下している事で症状が生じます。なので機能していた腎臓がトラブルを起こしているので早急に対処しなくてはいけません。術式としては尿管切開による尿石除去や膀胱に尿管を新たに設置するdrop inを考慮します。近位の尿管拡張があまりなく尿管の粘膜に大きなトラブルが無ければ尿管切開、近位尿管が拡張していたり粘膜が潰瘍状になったりしているときはdrop inを採用しています。最近シュナウザー1頭、猫2頭の尿管結石を尿管切開にて対応しました。1番侵襲も少なくよかった症例達でした。

5月の臨時休診日と院長不在

5/25日は臨時休診日になります。また26日は通常開院していますが院長荒木は不在な為、午前中は点滴処置や薬の処方は可能ですが診察は午後からになります。ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします。