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2歳11ヶ月齢の重度気管虚脱
先週緊急手術になった症例を共有したいと思います。年齢は2歳11ヶ月齢のポメラニアンの子です。この子も遠くから来てくれました。数日前から急に呼吸困難、咳で近くの病院て気管虚脱と診断されてかなりの呼吸困難でICU管理されていたみたいです。他にも基礎疾患がありそうで好中球は1000を切っていてかなりぐったりして来院されました。
レントゲンでは頸部気管が確認出来ないグレード4でした。しかし頸部以外の気管は問題なかったのでうまくいくと将来投薬もなく普通に生活出来ると判断しました。状態がかなり悪かったのですがオペをしないと助けられないと判断してオペを行いました。
術後の経過は順調で吠える事が多くなってしまって少し早めに退院となりました。今のところは順調でほっとしています😊
生後1.5歳齢の気管虚脱、オペ(PLLP)後の柴犬の経過
術後経過も良く軟部組織の腫れも引いて気管も充分に拡張していました。呼吸も楽になり呼吸困難もなくこれから十分に走れることでしょう。よかったです。
コロナワクチン
本日院長荒木は2回目のコロナワクチンを摂取する予定です。明日以降発熱など体調不良が出た場合病院は開院していますが院長不在の対応、点滴やいつもの薬をお出しするなどの対応しか出来ない場合がございます。体調不良があればこの場でも投稿しますのでその時はすいませんがご了承下さい。よろしくお願いします。何も投稿が無ければ通常診察していますのでご安心ください。
生後1.5歳齢 柴犬の気管虚脱 手術(PLLP法)
今日は先週手術した1.5歳齢柴犬の気管虚脱の症例を紹介します。気管虚脱好発犬種はポメラニアン、チワワ、トイプードルなどになるのですが意外と柴犬も上記の犬種ほどではないですがなりやすい犬種となります。今回の特徴としてはかなりの若齢での発症です。この子は生後6ヶ月齢の段階で症状があり先天的な素因を疑っていました。
このレントゲンが6ヶ月齢なのですが既に気管虚脱と気管軟骨軟化を疑う拡張ありでした。
上の2枚は1.5歳齢のレントゲンです。最近呼吸困難が時々あり散歩中走ると舌がチアノーゼになるとの事でした。かなり虚脱している事がわかります。安静時でも時々ガーガーと狭窄する呼吸になりました。飼い主様と相談し手術する事になりました。
術後のレントゲンなのですが拡張して呼吸が楽になりました。術後の経過も順調です。今回は若い子だからだと思いますが気管が若々しく感じました。そのせいか12mmのPLLPを設置したのですが自分が予想したよりは拡張させられなかったと思いました。これからも経過を追ってみていくつもりです。スカイビュー(気管を上からみるレントゲン)はいつも元気だと怒って噛まれてしまうので無理して撮りませんでした…
直前まで酸素室にて管理していた気管虚脱 術前と術後
2週間前に急遽手術した子を紹介します。9歳のポメラニアンとトイプードルのミックスの子でした。初診時に来院された時にはその子は居なくて今までかかりつけ医のところでICUに入り管理しているとの事でした。呼吸困難でステロイドを使い酸素室にて管理せざるを得ない状況で手術ができるだろうか?との相談でした。数年前から気管虚脱と診断されており最近苦しそうにすることがひどくなったとの事でした。安定した段階で来院してもらい本院でレントゲンを撮影しました。気管虚脱は重度でしたが頸部のみでしたので手術が上手くいけばその後薬も使わなくても問題なく暮らせる可能性が高い症例でした。状態も良くないのでその日の夜に緊急手術となり経過は順調です。次は1ヶ月後の検診で問題無ければ薬も全て休薬し経過観察の予定です。