生後1.5歳齢 柴犬の気管虚脱 手術(PLLP法)

今日は先週手術した1.5歳齢柴犬の気管虚脱の症例を紹介します。気管虚脱好発犬種はポメラニアン、チワワ、トイプードルなどになるのですが意外と柴犬も上記の犬種ほどではないですがなりやすい犬種となります。今回の特徴としてはかなりの若齢での発症です。この子は生後6ヶ月齢の段階で症状があり先天的な素因を疑っていました。

このレントゲンが6ヶ月齢なのですが既に気管虚脱と気管軟骨軟化を疑う拡張ありでした。

上の2枚は1.5歳齢のレントゲンです。最近呼吸困難が時々あり散歩中走ると舌がチアノーゼになるとの事でした。かなり虚脱している事がわかります。安静時でも時々ガーガーと狭窄する呼吸になりました。飼い主様と相談し手術する事になりました。

術後のレントゲンなのですが拡張して呼吸が楽になりました。術後の経過も順調です。今回は若い子だからだと思いますが気管が若々しく感じました。そのせいか12mmのPLLPを設置したのですが自分が予想したよりは拡張させられなかったと思いました。これからも経過を追ってみていくつもりです。スカイビュー(気管を上からみるレントゲン)はいつも元気だと怒って噛まれてしまうので無理して撮りませんでした…

このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください