SUB3.0 アップデート

尿管結石や腫瘍などによる尿管閉塞に対するパイパスインプラントであるSUBシステムですが2.0から3.0に去年位にアップデートしていたのですがコロナ禍がありずっと実習出来ずにいましたがやっと受けて来ることができました。2.0で問題となっていたカテーテルのキンクや感染に対するより対処出来るシステムになっていました。新尿管膀胱吻合やDrop In、ボアリフラップなど対応できない、膀胱結石の有無など症例を選んで必要であればSUBは術後合症も少ないのでいい術式だと思います。本院でもすぐに3.0を導入しました。

4月の院長不在と臨時休診日

春めいてきていますね。今年の桜は4月下旬には満開になりそうです。4月の臨時休診日は院長研修の為4/19(水曜日)です。それに伴い前日18日は通常診察ですが17:30以降から院長不在、20日午前中も同様に院長不在となります。ご迷惑をお掛けしますがよろしくお願いします。また、新しい獣医師である田坂先生が今月からお迎えします。どうぞよろしくお願いします。

短頭種気道症候群(BAOS)の手術のタイミング

短頭種気道症候群(BAOS)は上部気道閉塞を及ぼす各種トラブルの総称です。パグやフレンチブルドッグなどの短頭種は理解されやすいですがチワワなども短頭種に当たりこの病気から多いのですがあまり認知されていないように感じます。BAOSは時間経過とともに悪化する事が多い病気で悪化すると不可逆出来るなトラブルも多発し術後経過の悪化やトラブルが多い病気です。BAOSの最適時期は避妊手術や去勢手術と言われており自分もその通りだと思います。本院で避妊手術と同時に外鼻孔狭窄と軟口蓋過長に対する手術も同時に行った将来を共有したいと思います。

症例はフレンチブルドッグで購入した時から軽度のストライダーといびきを認めています。飼い主様もこの病気を認知されており避妊手術と同時に処置を希望され実施しました。

外鼻孔の重度の狭窄あり

軟口蓋過長あり

喉頭室外反なし

気管低形成は軽度、気管支分岐部と気管支問題なし

術後の鼻孔 充分に広がり広がりすぎてもいない

術後も安定して誤嚥もなさそうです。ストライダーもなく調子良好です。

国家資格となった動物看護師

今年度から動物看護師が国家資格となり今年1回目の国家資格となりました。本院から4名1年前から準備して国家試験を受けました。今日先程結果が出まして…

全員合格しました💮

おめでとうございます🎉

看護師の仕事としてやれる事も増え嬉しい限りです。安心しました♪良ければ褒めてやって下さい。

お疲れ様でした。

師匠が東京から来てくれました!

呼吸器の巨匠そして我が呼吸器の師匠である米澤覚先生とその奥様が本院に遊びに来て下さいました。光栄ですが去年の夏の公演以来でちょっと緊張しました。また米澤グループ内で呼吸器の勉強会も予定してくれてますので楽しみにしております。自分も発表予定です。

これからもよろしくお願いします。

3月の院長不在日

春まで後もう少しですね。雪かきももう終わりと思いたいです。今月は3/15(水曜日)3/26(日曜日)が臨時休診日となります。ともに道外での研修になり院長不在となります。3/14(火曜日)は移動の為17:00くらいには院長が不在となります。また3/16は午前中院長不在となります。ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします。

また、来月から獣医師が1人入ります。来年度もよろしくお願いします。

2/19. 動物看護師試験

来る2/19は国家資格となる動物看護師試験の第1回目となります。多くの動物病院は休診になりますが本院はトリマー2人と開院するつもりです。そのため混み合いまたいつもより対応が遅い可能性もあります。可能な限り他の日に診察される事をお勧めいたします。

本院から4人受験します。みんな実力を出し切り合格することを祈っております。頑張れ!

乳犬歯遺残による咬合不正に対する歯科矯正

小型犬では比較的乳歯遺残が多く認められると思います。これは明らかに抜けない乳歯との判断は月齢ではなく乳歯が抜ける順番で判定しています。

乳歯遺残で歯並びが悪くなる可能性が高い時は避妊、去勢前に抜歯する事もあります。しかし初めてが避妊、去勢手術でその時に乳歯遺残と判定する事も多いと思います。今回去勢時に乳犬歯遺残があり犬歯の咬合不正に対する歯科矯正した症例を共有したいと思います。

上の写真のように犬歯が生えてきても乳犬歯が残っています。また上顎第3切歯と犬歯の間に下顎の犬歯が収まるのですがかなり狭くなっているのがわかります。下が乳歯を抜歯した写真です。

左右とも狭いので歯科レントゲンにて犬歯の根尖が開いているのを確認して優しく犬歯の先端を遠心に向けて下顎犬歯が入るスペースを空けます。そして近心に戻らないように縫合します。かなり動かす時は乳歯を使って維持しますが今回は縫合で充分でした。下が術後の写真です。

犬歯が入るスペースかできています。1週間後に再診です。これが出来るのも乳歯を折らないで綺麗に抜歯するのが必須です。抜けない乳歯は長く折れやすいので注意が必要です。下に抜いた乳犬歯を載せておきますね。

歯並びは一生ものなので若いうちに処置するのが大事だと思います。

呼吸が慢性的に苦しいチワワ

12月に紹介していた同時期に来院した3例の呼吸困難最後3例目の症例です。ここ1ヶ月徐々に悪化している呼吸困難を呈するかわいいチワワでした。

これまで気管虚脱、短頭種気道症候群の2例を紹介しましたが今回が1番症状がストライダーがひどくまたチアノーゼを呈していました。レントゲン検査では気管虚脱や気管支炎はありますが軽度でした。確定診断と治療として麻酔をかけさせてもらい気管支鏡検査を実施しました。

一見正常に見える喉頭ですが動画ではないので分かりづらいですがparadoxical movementを確認して喉頭麻痺と診断しました。時々喉頭虚脱を併発している症例もいますが本症例は麻痺のみでした。

直ちにNew tie sideを実施し右の小角突起を右側牽引しました。

呼吸困難と言ってもその他に心臓疾患による肺水腫など循環器疾患や肺炎などの呼吸器疾患など多岐にわたるため確実な診断が大事だと痛感しております。

心配蘇生 Recover

先月に心配蘇生の実習と検定があり無事合格しました。以前から本院では心肺蘇生法の勉強会を開きチームを組んで取り組んでいるのですが更に確実の物とするべく勉強と研修を受けてきました。

本院には院長以外にもう1人合格者がいるので2名が中心として心肺蘇生チームの訓練を院内で実施し、心肺停止の場合に早急にかつ正確に処置を施し蘇生するために精進して参りたいと思っています。

それに伴い除細動器も導入予定です。

その他のスタッフも機会があれば研修を受けてもらい検定に受かって欲しいと思っています。