腫瘍内科発表会と橈尺骨骨折におけるダブルプレート、肩関節脱臼における永久肩関節固定術

12月19日は研修年末恒例の腫瘍内科の発表会でした。今年度は歴代の研修生が集まり始めての奈良ROYAL Hotelでの開催でした。がんセンターの小林先生と北海道のですノースラボの賀川先生をアドバイザーとしてお招きしました。盛り上がり大変勉強になりました。運営側でしたが無事終わり安心しました。

2日目はイタリアングレーハウンドの橈尺骨骨折でした。体格の割に細い骨で比較的活動性が高い犬種で難易度は高めです。ロッキングとコンベンショナルプレートのダブルプレートでした。

3日目は肩関節脱却の救済処置である肩関節固定術です。難易度がかなり高い手術で経過が長く整復するのが大変な症例でした。

以上の為急遽病院不在日が増えました。患者様にはご迷惑をお掛けしました。

また来年も多々勉強の為病院を空けますが新しい手技、経験、知識向上が患者様にすぐに還元できると思いますのでよろしくお願いします。

診察は残すところ明日午前中のみとなります。本年度もありがとうございました。

良いお年をお迎えください。

12月の臨時院長不在

急なのですが20日の午前まで不在でしたが20-21日通しで2日間不在になります。しかし恐らくオンラインで診察出来ると思います。北海道にはいませんが道外でネットを使って検査等院内スタッフには指示して診察する予定です。22日から通常診察になります。21日午後は道外の手術と北海道へ移動の為オンライン診察はできないと思っています。

急な報告になりますがよろしくお願いします。何かあれば電話にて相談下さい。よろしくお願いします。

12月の院長不在日とお正月休み

もうすぐ2022年も終わりますね。12月の院長不在日は12/20の午前中になります。病院自体は開院しています。午後から通常診察しています。

お正月お休みは12/30の午後から1/6までとなります。2023/1/7から通常診察となります。

今年も来院ありがとうございました。来年も精進してさらに勉強して参る所存です。来年も更にスキルアップして小さな家族を守れるよう努めます。良いお年をお迎えください。

咳が止まらず夜も眠れない症例

先月は2日間で色々な理由で呼吸困難、咳で酸素室から出られない症例が3例来られました。それぞれ違う原因でした。そのうちの1症例を共有したいと思います。

症例は13歳齢のポメラニアンです。以前から僧帽弁閉鎖不全症と気管虚脱(TC)で治療中との事でした。急に咳止まらず夜間動物病院での対応してもらうも改善されず夜も眠れていないとの事でした。

症例は動的頸部TC grade3(4に近い)と判断しました。単純レントゲンでは気管支虚脱は確定はしませんでしたが疑いはありでした。

PLLP対応症例として気管支鏡検査にて気管支虚脱あり(特に左)、同時に気管、気管支内分泌物も多くブラシにて採取し染色、培養検査を実施。好中球主体で培養陰性でした。

術後呼吸困難も無く、軽度に気管支虚脱による性は多少認められますが経過は順調で退院となりました。10歳を超えると気管支虚脱の発生が増えることからも早めの対処は必要だと改めて思いました。

カード決算復旧しました

先程カードの機器直りまして使えるようになりました。明日11/2から通常通り使用できます。ご迷惑をお掛けしました。よろしくお願いします。

11月の院長不在と臨時休診日

もうすっかり寒くなって冬が近づいてきていますね。11月は研修やセミナー参加等多くあり院長不在日が多くあります。開院していれば薬、てんてき、爪切り等の簡単な処置は実施していますのでよろしくお願いします。

臨時休診日: 11/6,11/16

開院しているが院長不在日: 11/17午前,11/22午後

11/24終日,11/25の午前

病院を早く閉院する日: 11/15 17:30最終受付

よろしくお願いします。

機器故障により、10/28から1週間前後カード支払いが出来なくなってしまいました

10/27からカード機器故障により1週間から最大2週間ぐらいカード支払いが出来ないとカード機器担当の方から言われました。できる限り早急に復旧してもらえるよう対応中です。すいません、大変ご迷惑をお掛け致しますがよろしくお願いします。

10月の臨時休診日、追加

前もってお伝えした通り10/26日は臨時休診日ですが、急遽セミナー参加のため23日の日曜日午後も臨時休診となります。午前は通常診察しております。ご迷惑をお掛けしますがよろしくお願いします。

短頭種気道症候群

短頭種にとっては辛い時期、換気が難しい犬種は夏が1番大変な時期と思います。それももう終わり肌寒い秋が北海道にはきましたね。冬が近づくと思うと少しゆうつになります…短頭種気道症候群は短頭種特有の呼吸困難になる原因となる病気の総称にはなるのですが原因除去の手術ですが最適のタイミング、時期がいつかはご存じでしょうか。答えは去勢、避妊手術の時と言われています。つまり出来るだけ早くトラブルの種を取り除き喉頭や気管、気管支広くは咽頭鼻部、咽頭口部に負担を減らしましょう、不可逆的な変化を起こさないようしましょうとの事ですね。今回は生後2歳齢で未避妊のフレンチブルドッグを共有したいと思います。この子は睡眠時無呼吸症候群があり時に呼吸困難があるとの事でした。未避妊でしたので避妊手術に同時に気管支鏡を実施させていただき確定診断し、同時にそのトラブル対処のオペを提示しました。この子は軟口蓋過長症と喉頭室外反、軽度の気管低形成がありました。また、鼻孔狭窄が認められました。

以上の事から避妊手術と同時に両外鼻孔拡張術、軟口蓋切除術、喉頭室外反切除術のトリプルセラピーを実施しました。術後の経過は順調です。喉頭虚脱や気管虚脱が起こる前、出来るだけ早くに予防する事が大事だと思っています。

左が拡張後、右は術前。

切除前の軟口蓋過長と切除後に縫合した写真。

デグーのペニス脱

時々デグーの雄で重度にペニスが包皮から突出することがあります。自傷する事もあり、しなくても時間が経ちすぎると鬱血し壊死する事もある病気です。まずなんとか整復するのが大事ですが中々大変ですよね、腫れていますし。なんとか整復できた後は再脱出しないよう一時的に包皮を縫合して消炎処置をします。この子はこの後腫れも引いて抜糸できました。