2/19. 動物看護師試験

来る2/19は国家資格となる動物看護師試験の第1回目となります。多くの動物病院は休診になりますが本院はトリマー2人と開院するつもりです。そのため混み合いまたいつもより対応が遅い可能性もあります。可能な限り他の日に診察される事をお勧めいたします。

本院から4人受験します。みんな実力を出し切り合格することを祈っております。頑張れ!

乳犬歯遺残による咬合不正に対する歯科矯正

小型犬では比較的乳歯遺残が多く認められると思います。これは明らかに抜けない乳歯との判断は月齢ではなく乳歯が抜ける順番で判定しています。

乳歯遺残で歯並びが悪くなる可能性が高い時は避妊、去勢前に抜歯する事もあります。しかし初めてが避妊、去勢手術でその時に乳歯遺残と判定する事も多いと思います。今回去勢時に乳犬歯遺残があり犬歯の咬合不正に対する歯科矯正した症例を共有したいと思います。

上の写真のように犬歯が生えてきても乳犬歯が残っています。また上顎第3切歯と犬歯の間に下顎の犬歯が収まるのですがかなり狭くなっているのがわかります。下が乳歯を抜歯した写真です。

左右とも狭いので歯科レントゲンにて犬歯の根尖が開いているのを確認して優しく犬歯の先端を遠心に向けて下顎犬歯が入るスペースを空けます。そして近心に戻らないように縫合します。かなり動かす時は乳歯を使って維持しますが今回は縫合で充分でした。下が術後の写真です。

犬歯が入るスペースかできています。1週間後に再診です。これが出来るのも乳歯を折らないで綺麗に抜歯するのが必須です。抜けない乳歯は長く折れやすいので注意が必要です。下に抜いた乳犬歯を載せておきますね。

歯並びは一生ものなので若いうちに処置するのが大事だと思います。

呼吸が慢性的に苦しいチワワ

12月に紹介していた同時期に来院した3例の呼吸困難最後3例目の症例です。ここ1ヶ月徐々に悪化している呼吸困難を呈するかわいいチワワでした。

これまで気管虚脱、短頭種気道症候群の2例を紹介しましたが今回が1番症状がストライダーがひどくまたチアノーゼを呈していました。レントゲン検査では気管虚脱や気管支炎はありますが軽度でした。確定診断と治療として麻酔をかけさせてもらい気管支鏡検査を実施しました。

一見正常に見える喉頭ですが動画ではないので分かりづらいですがparadoxical movementを確認して喉頭麻痺と診断しました。時々喉頭虚脱を併発している症例もいますが本症例は麻痺のみでした。

直ちにNew tie sideを実施し右の小角突起を右側牽引しました。

呼吸困難と言ってもその他に心臓疾患による肺水腫など循環器疾患や肺炎などの呼吸器疾患など多岐にわたるため確実な診断が大事だと痛感しております。

心配蘇生 Recover

先月に心配蘇生の実習と検定があり無事合格しました。以前から本院では心肺蘇生法の勉強会を開きチームを組んで取り組んでいるのですが更に確実の物とするべく勉強と研修を受けてきました。

本院には院長以外にもう1人合格者がいるので2名が中心として心肺蘇生チームの訓練を院内で実施し、心肺停止の場合に早急にかつ正確に処置を施し蘇生するために精進して参りたいと思っています。

それに伴い除細動器も導入予定です。

その他のスタッフも機会があれば研修を受けてもらい検定に受かって欲しいと思っています。

2月院長不在日

今年もあっという間に1ヶ月過ぎてしまいました。雪かきも後1ヶ月位でしょうか。

2月の臨時休診日は2/22(水曜日)になります。前日の21日は飛行機の関係で院長は17:30までしか診察出来ません。よろしくお願いします。

1/24日 午後診察

1/24の午後診察ですが、月1回の道外研修の為午後17:30以降院長不在となります。それ以降の19:00までは簡単な処置、薬の受け渡しなどになります。ご迷惑をお掛けしますがよろしくお願いします。

1月の臨時休診日と院長不在日

あけましておめでとうございます。今月1月の臨時休診日は1/25水曜日です、月一回の研修の為お休みとなります。またその為開院はしていますが次の日26日午前中は院長不在となります。午後からは通常診察となっております。

また翌日の1/27日ですが院長が心肺蘇生の実習と検定日となります為開院していますがほぼ不在となります。いつものお薬や点滴、簡単な処置のみになります。

よろしくお願いします。

慢性呼吸困難のある元気のないパグ

ある日遠方から食欲元気が無いとの事で未避妊のパグちゃんが来院されました。検査の結果原因が子宮蓄膿症で手術の必要性を説明しました。飼い主様は以前パグの同居犬を去勢手術で亡くしてしまい手術がひどく心配されている方でした。短頭種は手術中、術後のトラブルが他の犬種より多いことで有名です。

今回は無呼吸症候群とストライダーも認めれる為、手術のリスクも減らすためにも気管支鏡検査を実施し短頭種気道症候群の手術をしてから子宮蓄膿症の手術をお勧めしました。

手術は外鼻孔拡張術、軟口蓋過長切除、喉頭室外反切除のトリプルセラピー後にメインの子宮全摘術を行いました。

飼い主様はもしかしたら手術が必要かもと感じて本院に来てくれたのかなと思いました。

お正月休み

あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願いします。本年の診察開始は1/7からになります。よろしくお願いします。

腫瘍内科発表会と橈尺骨骨折におけるダブルプレート、肩関節脱臼における永久肩関節固定術

12月19日は研修年末恒例の腫瘍内科の発表会でした。今年度は歴代の研修生が集まり始めての奈良ROYAL Hotelでの開催でした。がんセンターの小林先生と北海道のですノースラボの賀川先生をアドバイザーとしてお招きしました。盛り上がり大変勉強になりました。運営側でしたが無事終わり安心しました。

2日目はイタリアングレーハウンドの橈尺骨骨折でした。体格の割に細い骨で比較的活動性が高い犬種で難易度は高めです。ロッキングとコンベンショナルプレートのダブルプレートでした。

3日目は肩関節脱却の救済処置である肩関節固定術です。難易度がかなり高い手術で経過が長く整復するのが大変な症例でした。

以上の為急遽病院不在日が増えました。患者様にはご迷惑をお掛けしました。

また来年も多々勉強の為病院を空けますが新しい手技、経験、知識向上が患者様にすぐに還元できると思いますのでよろしくお願いします。

診察は残すところ明日午前中のみとなります。本年度もありがとうございました。

良いお年をお迎えください。